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ASSASSIN S CREED BLOODLINES 【あさしんくりーど ぶらっどらいん】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト モントリオール・スタジオグリプトナイト ゲームス 発売日 2009年12月23日 価格 5,229円 レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 廉価版 UBI the BEST 2010年8月5日/2,940円(税5%込) 判定 なし ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー 評価点 賛否両論点 問題点 総評 概要 『アサシンクリード』シリーズのスピンオフで、日本では初の携帯機作品。 デズモンドと同じくアルタイルを先祖に持つ被検体17号がアニムスで本編のその後を追体験するという設定だが、一部設定に齟齬があるためパラレルワールドと看做されている。また、現代パートも存在しないという違いがある。 PSPで発売されたこともあり、PS3版『ASSASSIN S CREED II』との連動要素もある。 ストーリー 1191年、裏切り者であったアル・ムアリムを倒し、暗殺教団の導師となったアルタイルは、 新総長アルマン・ブシャールの下に再結集したテンプル騎士団を追ってキプロス島へ向かった。 アサシンとテンプル騎士団の秘宝を巡る新たな戦いが始まる。 評価点 据置とほぼ同様のアクションを落とし込んでいる。 シリーズの特徴であるフリーラン、イーグルダイブ、ステルスシステム、戦闘システムなどほとんどの要素は再現されており丁寧なチュートリアルも行われ、分かりやすい。 特にフリーランで足場を自在に移動できる爽快感は損なわれていないのは評価できる。 ただし、スリや乗馬など一部のアクションは削られている。もっとも、今作ではなくても特に問題ないようになっているが。 システム面は『II』に近くなり、壁に登ってもソーシャル・ステータスが下がりにくいため行動の自由度は増している。 投げナイフを回収できるようになった。 前作では完全な消耗品だったので、補充の手間が緩和されている。 現代編がないため、ストーリーも分かりやすい。 話自体は短いが、前作に登場したキャラクターのその後も描かれるので前作プレイヤーなら楽しめる。 ストーリーのほとんどは新キャラで進むため前作未プレイでも理解できないということはない。 アップグレードを兼ねた収集要素。 前作の旗探しのような要素としてテンプル騎士団のコイン集めがある。 前作では集めても特に報酬はなかったが、今作では集めたコインを消費してアルタイルの各種能力をアップグレード出来るようになった。 シンクロバー(ライフ)を増やしたり、攻撃力を上げたり、投げナイフの所有数を増やしたりとアップグレードできる内容も多い。 なお、コインはミッションを達成した時にも貰えるので、ストーリーを進めるだけでもアップグレードに困らないくらいは貰える。 賛否両論点 メインターゲットを暗殺するパートがボス戦になった。 対峙するとボスのライフバーが表示され、バーを削りきるとムービーで暗殺を行う。より一般的なアクションゲーム寄りになったと言える。 しかし、忍び寄って一撃で暗殺することが出来なくなったため、アサシンを題材としたステルスゲームとしては疑問符がつくことに。 問題点 カメラワークと一部の操作性が悪い。 特にカメラワーク。カメラが近いのは勿論、カメラを動かす時はLを押しながら○×△□ボタンで操作するが、歩きながらなどの操作が非常にやりにくい。フリーランなどで見易いカメラワークが重要な本作ではかなりのストレスになる。 また、フリーラン中も角に引っかかりやすかったりと全体的な操作性は微妙。遊びにくいほどではないのだが。 全体的にボリューム不足。 携帯機であるため仕方のない部分ではあるが、街の広さやストーリーの長さ、サブミッションの数などが少なく、据置版をプレイしていると確実に物足りなく感じる。 街にいるNPCの数も少なくなっており、据置版のような賑やかさは感じられない。マップも狭いのでオープンワールド的な楽しさは減っている。 ストーリーは据置シリーズの半分以下しかないため一日でクリア出来てしまうほど短い。 グラフィックが粗い。 これも携帯機ゆえではあるが、街のテクスチャなどが汚く、シリーズの売りである美しい街並みは再現できていない。 ステルス要素の薄さ。 スリができなくなった代わりに「まぎれる」という行動が追加され、まぎれている最中はほぼ敵に見つからなくなっている。 死体の傍にいる状態で他の敵が近寄って来ても走って逃げれば、まず見咎められない。それどころか2人いるうちの片方を暗殺しても気付かれないことがある。 あまりにもアバウトなため、全体的にヌルくなっている。 戦闘の単調さも変わらず。 相変わらずカウンターを狙っていれば楽勝。ボス戦でも同様なので自分から攻める旨味は薄い。 最初からマップが確認できるため、ビューポイントを探す楽しみは減った。 ストーリー上、ビューポイントに行く場面はある。 音声バグなどのバグ報告も多く、地形すり抜けなども発生する。 データとしては字幕、音声とも英語が収録されているがオプションで変更できないため『ASSASSIN S CREED II』以降では可能な字幕と音声を別々の言語に設定する事ができない。 PSP本体の言語設定を英語にすれば変更できるがテキストも全て英語となってしまう。 総評 『アサシンクリード』の雰囲気はある程度再現できているが、致命的なボリューム不足などから評価は低くなりがち。 決して面白くないわけではないものの、あくまで携帯機作品という範疇を出ることは出来なかった惜しい作品と言えよう。
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アサシン(Assassin) アサシンは近接攻撃と暗殺の達人です。毒と短剣と影の領域へ入れ替える能力を武装している。 アイコン スキル名 範囲 コスト ダメージ クールダウン 効果 ストライク(Strike) Melee +15 90 0 なし パンクチャー(Puncture) Melee 20 30*5 0 このスキルは重複してスタックし、時間をかけてダメージを与え続ける。またスタック数により他のスキルに影響を与え、相手にSlowを与える。 パンテラのキス(Pantera s Kiss) Melee 10 変動 10 パンクチャーのスタック数に応じてダメージが変動する。 シャドウリープ(Shodow Leap) Ranged 10 なし 12 ターゲットの後ろへテレポートする。 ディスオリエンティングストライク(Disorienting Strike) Melee -20 40 10s ターゲットをスタンさせる。 シャドウシフト(Shodow shift) Melee 20 0 15 パンクチャーカウントに基づきプレイヤーの速度は増加する。ターゲットの速度は低下する。相手からは目に見えない。 ステルス(Stealth) Self 0 0 5 透明になり敵から視認されにくくなる。パンクチャーカウントに基づきダメージボーナスが付与される。 スモーククラウド(SmokeCloud) SelfAOE -20 0 10s 周囲に黒い霧を展開する。霧の中では敵は攻撃をミスになる。
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Assassin s Creed Rogue 項目数:46 総ポイント:1000 難易度: 国内未発売。 北米版がリージョンフリーであるため、日本版本体でプレイ可。 ゲーム自体は日本語非対応だが、実績だけは日本語化されている。 Halcyon days平穏な日々 Complete sequence 1シークエンス1をクリアする 10 The end of youth青春の終わり Complete sequence 2シークエンス2をクリアする 20 Making new friends新しい仲間作り Complete sequence 3シークエンス3をクリアする 20 Picking teamsチーム選び Complete sequence 4シークエンス4をクリアする 20 One legend dies, and one is born死にゆく伝説、生まれる伝説 Complete sequence 5シークエンス5をクリアする 20 Brotherhood broken壊れた絆 Complete sequence 6シークエンス6をクリアする 20 No page unturnedめくられていないページはない Complete the final glitched memory.最後のグリッチメモリー完了 20 Templar then; Templar now昔も今もテンプル騎士 Complete the gameゲームをクリアする 50 Achieve full synchronization完璧なシンクロ率の達成 Achieve 100% synchronization in all main missions全てのミッションで100%のシンクロ率を達成する 50 Capture all Gang HQsギャングの本拠地を全て制圧 Capture All Gang HQsギャングの本拠地を全て制圧する 30 Stalker killer追跡者キラー Counter-Kill 30 Stalkers追跡者を30人カウンターキルする 20 Property Tycoon資産家 Complete all renovations改築を全て完了させる 20 Dedicated Employee献身的な従業員 Complete 35 Abstergo Challengesアブスターゴ・チャレンジを35回クリアする 20 Phantom Queenファントムクイーン Fully Upgrade the Morriganモリガン号をフルアップグレードする 20 Camperキャンパー Loot 20 supply camps補給キャンプを20回略奪する 20 What s yours is mineお前の物は俺の物 Loot 20 ship convoys輸送船を20回略奪する 20 Do not wantお断り Counter 20 smoke bombs successfully using a gas maskガスマスクをうまく使って煙幕に20回カウンターを行う 20 Repairman修理工 Repair all computers in Abstergo Entertainmentアブスターゴ・エンターテインメントのコンピューターを全て修理する 10 Cartographer地図製作者 Visit every location in the gameゲーム内の全てのロケーションを訪れる 20 Ancient Hero古代の英雄 Get the Native Armour先住民の防具を入手する 20 Knight of Yore古の騎士 Get the Templar Armourテンプル騎士の鎧を入手する 20 Globe Trotterグローブトロッター Complete 17 story missions in the Naval Campaign海戦で17個のストーリーミッションをクリアする 20 Memory collector思い出コレクター Collect all Animus fragmentsアニムスの断片を全て回収する 20 Owned所有済み Complete every activity in a single location.1つのロケーションで全てのアクティビティをクリアする 20 For the Empire!帝国のために! Capture all Forts全ての砦を制圧する 30 I ll take that受領 Capture all settlements入植地を全て制圧する 20 Master of the North Atlantic北大西洋の覇者 All legendary Battles Completed伝説の戦いを全てクリアする 50 Smashingスマッシュ Destroy 100 Ice Bergs氷山を100回壊す 10 Ice Breakerアイスブレーカー Break through 500 meters of Ice Sheets500メートルの氷床を突き破る 10 Freedom Fighter自由の戦士 Free 300 British PoW sイギリス人捕虜を300人解放する 20 Unicorn Slayerユニコーンスレイヤー Harpoon a Narwhalイッカクに銛を打ち込む 10 Defence First防衛第一 Survive a Reverse-Boarding乗り込み返しを切り抜ける 10 Denied拒否 Counter 15 air surprise attacks空中からの奇襲に15回カウンターを行う 20 King of the Hillキング・オブ・ヒル Complete all Native hills and Ice Caves先住民の丘と氷の洞窟を全てクリアする 20 Ninja忍者 Complete an Outpost without getting detected誰にも見つからずに基地をクリアする 20 Instant Vikings即席バイキング Hit 5 enemies with the berserk grenade (at the same time)バーサークダートを敵5人に命中させる(同時) 20 Nap Timeお昼寝タイム Put 5 enemies to sleep with the sleep grenade (at the same time)スリープグレネードで敵5人の敵を眠らせる(同時) 20 This war of mine自分の戦い Complete all Assassin interceptionsアサシンの迎撃を全てクリアする 30 Hunt the hunted狩って狩られて Sink 10 ships in North Atlantic without dying while only the HUNTED cheat is active.「狩猟」チートのみが有効な状態で、死ぬことなく北大西洋で船を10隻沈める 20 I ENDURE忍耐 Sink 10 ships in North Atlantic without dying while only the ENDURANCE cheat is active.「忍耐」チートのみが有効な状態で、死ぬことなく北大西洋で船を10隻沈める 20 Supplierサプライヤー Take over 10 large supply camps while only the VETERANS cheat is active.「熟練者」チートのみが有効な状態で、大規模な補給キャンプを10ヶ所奪う 30 Killing machineキルマシーン Kill 30 guards without dying while only the ENDURANCE cheat is active.「忍耐」チートのみが有効な状態で、死ぬことなく衛兵30人を倒す 30 秘密の実績 Did I do that?自分の仕業か? Complete Present 1現代1をクリアする 20 He s not dead, is he?まさか死んでる? Complete Present 2現代2をクリアする 20 A worthy cause価値ある大義 Complete Present 3現代3をクリアする 20 Sending a messageメッセージを送る Complete Present 4現代4をクリアする 20 追跡者キラー 拒否 追跡者(Stalker)とはシークエンス3以降で登場する敵アサシンの事。 通常戦闘時と同じく、刺される瞬間にB→Xでカウンターキルできるので、これを繰り返せば解除。 お断り 誤訳。正しくは「ガスマスクを使って(敵の)煙幕の無効化に20回成功する」。 ガスマスクはシークエンス3で取得。 ギャングの軽装兵(短剣を使う、黄色い服の素早い敵)はB→Bのカウンター投げ飛ばしを行うと、 起き上がり直後に煙幕を投げてくる習性がある。 その時画面の指示通りAを押すとカウントされるので、これを20回繰り返せばOK。 即席バイキング お昼寝タイム 前者は誤訳。バーサークダートではなくバーサークグレネードを使う。 グレネードはシークエンス3で取得。 River VallyのFort La Croix、座標(701、-650)の辺り等に 周囲が高警戒地帯になっている敵兵5人組がよくいるので、利用すれば簡単に解除できる。 サプライヤー 何故か「大規模な(large)」と書かれてあるが、 実際には荷台アイコンの通常の補給キャンプの宝箱を奪うだけで解除できる。 「VETERANS」チート起動中は敵の攻撃力が跳ね上がるので、そこだけ注意する事。
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▲クリックでAssassin s Creed Unity Topへ NEWS 03.21.14 Assassin s Creed Unity | Sneak Peek Video Assassin s Creed Unity | Sneak Peek Video 03.21.14 We have been working on the new Assassin’s Creed for more than three years, and wanted to find the perfect time to give you an early taste of the game. 我々は3年以上もの間、この新しいAssassin s Creedに取り組んでいて、ゲームのほんの最初の部分を絶好のタイミングで皆さんにお見せしようと考えていました。 Apparently though, Abstergo was hungry to know more right now. To this, we say “Qu ils mangent de la brioche!” (“Let them eat cake!”). ですが、Abstergo社は情報に「飢えきって」いました。なら、「Qu ils mangent de la brioche!」(「ケーキを食べればいいじゃない!」)と、我々は言いたい。 Help yourself to a serving of the first official footage from the next-gen only Assassin’s Creed Unity. Stay tuned - we ll have many more exciting details for you in the future. 次世代機向けリリースとなるこのAssassin s Creed シリーズ最新作の最初の公式フッテージをあなた自身の手でご覧下さい。このあとも楽しんでいただけるよう -今後、我々はこの作品に関するより多くの刺激的な詳細を公開していきます。 ▲Page Top
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Talon「中二病でもキルがしたい!」 Assassinってなんだよ 瞬間火力に優れたやつ 装備にとても強く依存する 総ダメージ量は多くないがダメージディーラーを一人殺せれば十分 と言った考え方 キルを取るともう一回スキルが打てるドン!みたいなクソチャンプもいる そいつが育つと大体止まらない Assassinに求められること 殺して生きろ 別に3人殺して死ねるなら十分有利だし文句のつけようがないが、ただお前は瞬間火力があっても継続して戦闘はできない事が多い つまりお前よりダメージを出せそうな奴を殺すんだ adcでもいいしスキルのCDが上がるのを後ろで待ってるmageでもいい そして生還しろ AssassinにはステルスとかBlinkとかそういうのが何かしら用意されてるはずだ
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Assassin
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Assassin s Creed IV Black Flag 項目数:60(50+4+6) 総ポイント:1250(1000+80+170) 難易度: 今作のマルチプレイ実績はクローズドセッションでは解除不可(ウルフソロでは解除できる) 追加実績の「聖なる地」は野良で取得するのはかなりの運が必要なので談合推奨 他は苦労することはない。 http //www57.atwiki.jp/asakuriseries/ 詳細情報は360版の実績Wiki参照 http //www12.atwiki.jp/xbox360score/pages/2077.html 創られた英雄 メモリーシークエンス1を完了する 10 離別の時 メモリーシークエンス2を完了する 20 海賊稼業 メモリーシークエンス3を完了する 20 開き直り メモリーシークエンス4を完了する 20 商人の死 メモリーシークエンス5を完了する 20 薬の調合 メモリーシークエンス6を完了する 20 槌は落ちる メモリーシークエンス7を完了する 20 流されて メモリーシークエンス8を完了する 20 新たなる希望 メモリーシークエンス9を完了する 20 得がたき富 メモリーシークエンス10を完了する 20 意気消沈 メモリーシークエンス11を完了する 20 気分を新たに メモリーシークエンス12を完了する 20 予測的中 メモリーシークエンス13を完了する 50 決まり通りに すべてのメイン・ミッションを100%完了する 50 黙れ、愚か者! 警鐘を鳴らしている番兵を殺害する 5 自分のもの 1つの場所ですべてのアクティビティを完了させる 10 墓荒らし トゥルムの秘密の扉を開ける 30 殺し屋殺し シャチに銛を打ち込む 10 助け合い テンプル騎士狩りシークエンスを完了する 20 真の海の男 海洋コントラクトをすべて完了する 30 一城の主 すべての砦を攻略する 30 優秀社員賞 アブスターゴチャレンジを25個完了する 30 よく学びよく遊べ 50,000レアル稼ぐ 20 マーマン 累計1海里を泳ぐ 10 準備完了 ! 狩人の衣装を製作する 10 やくざな稼業 30隻の船を略奪する 30 カリブ海の悪魔 4隻の伝説の船をすべて倒す 40 破壊者 ジャックドーを最大までアップグレードする 40 7つの死の海 沈んだ難破船をすべて調査する 10 飲んだくれ 酒場をすべてアンロックする 30 使い捨て 乗組員を500名募る 5 日曜大工 隠れ家を最大までアップグレードする 10 製図家 ゲーム内のすべての地点を訪れる 20 機械の中の幽霊 アブスターゴのコンピュータ15台をハッキングする 10 ロープも使いよう 揺れるロープからエア・アサシンを5回成功させる 10 分かち合うことは助け合うこと すべてのタイプの発見をフレンドと共有する 10 いざ、出航! 乗組員を一人も失わずに敵船に乗り込む 30 セイレーンの歌 踊り子たちで敵の気をそらし、海賊を救出する 20 荒野の西インド諸島 マルチピストルを使い、4人連続で敵を倒す 20 掘削機 埋められた宝を見つける 10 大義への献身 マルチプレイでレベル55に到達する 30 創意工夫 マルチプレイにて、カスタマイズしたアビリティセットを使用してセッションを終了する 10 マスター・オブ・カリビアン マルチプレイにて、ウルフパックのディスカバリーモードをクリアする 10 ラボ・テクニシャン マルチプレイにて、ゲームラボのオープンセッションを完了する 10 オールラウンダー マルチプレイにて、すべてのゲームモードをプレイし、すべてのアビリティと飛び道具を使用する 20 秘密の実績 いつものハッキング 現代編ミッション2を完了する 20 拭えぬ違和感 現代編ミッション3を完了する 20 同じ釜の飯を食った仲 現代編ミッション4を完了する 20 すべてよし 現代編ミッション5を完了する 20 二日酔い わら山の中で目覚める 10 追加実績 AC4 黒髭の怒りパック(300円):80 聖なる地 豹として、ドミネーションで最高スコアを獲得したプレイヤーとなる 20 アン女王の復讐 黒髭として、10秒以内にアクロバットキルとピストルキルを達成する 20 先制攻撃 蘭として、10のアビリティをサボタージュで相殺する 20 絞首台への道 ブービートラップが掛かったリフトでプレイヤーを倒す 20 自由の叫び(1200円):170 解放の日 最初の奴隷を解放する 15 独立の始まり 奴隷を500人解放する 40 圧倒的な火力 番兵を5人同時にラッパ銃で倒す 15 百戦錬磨 「自由の叫び」でフル・シンクロを達成する 50
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ASSASSIN S CREED ROGUE 【あさしん くりーど ろーぐ】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション3Xbox 360(*1)Microsoft Windowsプレイステーション4Xbox OneNintendo Switch(*2) 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト ソフィア・スタジオ 発売日 PS3 2014年12月11日 Win 2015年3月10日 PS4/One 2018年3月22日 Switch 2019年12月6日 定価 PS3 7,992円 Win 2,592円 PS4/One 4,298円(税込) レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 備考 Switch版の単体販売はなし 判定 良作 ポイント 『UNITY』と同時発売された繋ぎ?テンプル騎士団側のアサシンハンター旧世代機におけるシリーズの集大成 ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー ゲーム内容 追加・変更点 復活した要素 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 アサシン達よ、その信条は本物か 概要 『ASSASSIN S CREED IV BLACK FLAG』に続いて据置機で発売された作品。 北米では『ASSASSIN S CREED UNITY』と同時発売されており、本作との関連要素もある。 完全に次世代機向けに開発され、ゲームエンジンも更新された『UNITY』に比べ、本作は旧世代機向けに発売され、エンジンも以前の「Anvil Next」のままとなっている。 本作のメイン開発はPSVの『アサシン クリードIII レディ・リバティ(*3)』を手掛けた、ブルガリアの首都・ソフィアに拠点を構えるソフィア・スタジオが担当している。 本作の舞台は『ASSASSIN S CREED III』の少し前(*4)、フレンチ・インディアン戦争(*5)さなかの北大西洋岸となっている。 そのため『III』の前日譚といった一面もあり、同作で舞台となった場所や登場人物も多く登場する。 さらに『IV』及びDLCの「自由の叫び」の人物も登場しており、両作を繋げる作品ともなっている。 本作の特徴は、なんといっても主人公がアサシン教団を裏切り、これまで一貫して主人公の敵側だった、テンプル騎士団につくという点である(*6)。 本作は、『III』より続いた「ケンウェイ・サーガ」の最終章とも言える作品であるが、本作の主人公はケンウェイ一族ではなく、新キャラの「シェイ・パトリック・コーマック」となっている。 ただ、『III』で重要人物だった「ヘイザム・ケンウェイ」が、今作でも中心人物として登場する。 現代編の舞台は『IV』を引き継いだものになっており、引き続き登場する人物もいる一方、新たな人物も登場する。 ストーリー アブスターゴ・エンターテインメント社はあるトラブルに見舞われ、一時的に業務を停止していた。 どうやら、アニムス内で「シェイ・コーマック」なる人物のファイルに接触したことが原因らしい。 現代編主人公はトラブル解決に駆り出され、その過程でシェイの数奇な人生を追体験することになる。 1750年代始め、シェイ・パトリック・コーマックはアサシン教団の一員として、北アメリカ植民地で修行と戦いの日々を送っていた。 ある日、ダベンポート・ホームステッドの導師アキレスのもとに、伝説的アサシンのアドウェールが訪ねてくる。 彼によると、地震により大きな被害を受け、そしてそれに乗じて「秘宝」のありかを示す手稿と箱が、テンプル騎士団に奪われたという。 アキレスは手稿と箱の奪還を直ちに指示し、シェイもその任務に加わることとなった。 奪還のための任務は確実に進んでいたものの、その過程で明らかな弱者まで手に掛けていくことにシェイは疑問を持ち始める。 仲間からは「それは正しく、必要なことだった」と言われるが、なお気は晴れなかった。 探索の末ついに手稿と箱の奪還に成功し、秘宝の在り処も探り当てるシェイ達だったが、その後ついにシェイの人生を大きく変える出来事が発生する。 ゲーム内容 本作もこれまでと同じく、ミッションを請けて暗殺を行い進めていくといった形だが、『IV』と同じく海上で船を襲い略奪を行うといった行為も可能となっている。ただし本作では主人公らは海賊ではないため、敵対勢力に対する通商破壊的な行動と言えるものとなる。本作では大きく「北大西洋」「リヴァーヴァレー」「ニューヨーク」の3つのマップがある。 本作でも主人公は二刀流だが、『IV』とは異なり右手に剣、左手にダガーといったスタイルになっている。ピストルは持ち歩けるのは2挺までとなった。 本作では、前述の通り主人公が途中でアサシン教団からテンプル騎士団に寝返るのだが、それによる操作の変化といった事は特にない。ただ、アサシンと騎士団はそれぞれ異なる国と協力関係にあり(*7)、立場が変わることで友好と敵対関係が入れ替わることになる。 本作のシステムは基本的に『IV』のものをほぼ引き継いでおり、以降では主に変更点を記述する。 追加・変更点 新武器として「エアライフル」と「グレネードランチャー」が登場。 エアライフルは、一見普通の銃だが発砲音がしない。弾は各種ダートを使用し、つまりはこれまでも登場した「吹き矢」の発展系と言えるもので、有効射程も大きく伸びている。一時的に眠らせる「スリープダート」と発狂して周囲に襲いかかる「バーサークダート」に加え、新たに「爆竹ダート」が登場し(*8)、誘き出しや火薬の爆破に活用できる。 グレネードランチャーは、爆発する榴弾(グレネード)を射出する。「スリープ」と「バーサーク」はダートの範囲攻撃版といったものだが、単純に爆発して攻撃する「榴散」も存在し、扉などを吹き飛ばし道を開いたりもできる。 今作でも『IV』と同じく武器ホイールが無く、十字キーで武器と道具を選ぶという方式になっているが(*9)、『IV』では上下で武器、左右で道具という方式だったのに対し、今作では左方向が武器、右方向が道具となった。上方向はエアライフルのダート、下方向にはグレネード弾が充てられている。 潜んだ敵との戦い 作中では主人公が身を隠せる場所などに敵が潜んでいることがあり、彼らはタカの眼でも見えない上に、近づくと不意打ちされて瀕死になるほどのダメージを受ける。 ただし対抗策はある。潜んだ敵の近くでは囁き声のようなものが聞こえ、画面端に霞がかかったようなエフェクトがかかり、敵の存在を知らせる。その状態でタカの眼を使うと、主人公を中心にドーナツ状の「デンジャーコンパス」が出現し、敵の方向を光って知らせる(*10)。敵に近づくと光の幅が広がり、全周を覆う状態になると敵を探り出すことができるようになり、逆に誘い出したり不意打ちが行える。また、不意打ち時にカウンターボタンを押すことでカウンターキルも可能。居場所も固定なので慣れてくればそれほど脅威ではなくなる。 船関連 本作では序盤から船を入手し利用することができるが、南のカリブ海が舞台だった『IV』と異なり、一転して氷山が浮かぶような寒々とした北大西洋が舞台となる。「砕氷衝角」を装着することで海上の氷を砕きながら進めるようになる。さらに浮かぶ氷山も単なる背景ではなく砲撃することで破壊でき、崩壊の衝撃を周囲に伝え、小型船程度なら沈められる。 船の武装は基本的には同じだが、時代の変化などもあってか変化したものもある。 前方を向いた際の「連鎖弾」が「カロネード砲」に変わっているが、速度を落とすという効果自体は特に変化がない。 後方を向いた際の「樽爆弾」が「燃える油」になり、文字通り海上に燃えながら漂い、接触した船を燃やしてダメージを与える。 新たな兵器として「パックルガン(*11)」が登場し、これは以前の「旋回砲」の位置にあるものだが、使用感は大分異なる。初使用時にはボタンの変更よりその連射速度に戸惑うだろう。ある程度自動でロックしつつ自由にも撃てるという、『III』と『IV』の中間のような性能となっている。乗り込み時にも一定弾数撃ち続けることが可能で、アップグレードで装填弾数が増加する。かなり仰角がとれるため、マストの上にいる敵を直接撃ち落としたりもできる。 「真後ろを向く」ボタンが追加された。これはかつての旋回砲のボタンで、旋回砲にあたるパックルガンは望遠鏡だったボタンに、望遠鏡は十字キーの上にそれぞれボタンが変更されている。 今作でも敵船への乗り込みが行えるが、逆に敵の方からも乗り込んでくるようになった。敵船が突っ込んできた後に、煙幕がたかれたようになって一時的に行動不能になり、その後自船上で戦闘が始まる。ただその後は敵船にも移れるなど、乗り込んだ時とほぼ同じ展開となる。 各地のギャングの拠点に侵入すると、「ボスを倒す」「旗を燃やす」などの条件が提示され、全て達成すると拠点を乗っ取ることができ、収入がアップする。 本作には「アサシンの迎撃」といったものがある。これは各地のハトから暗殺の指令を手に入れ、先に見つけた標的を殺されないように、逆にアサシン達を見つけ出して倒していくといったものである。アサシンを倒すのが速ければ速いほどボーナスも上がる。 今作にも「交易艦隊」が存在し、基本的には『IV』と同じだが、進めるに従い七年戦争の進行具合も連動して語られる。戦闘場面がスキップできるようになったほか、修理などで「宝石」といった独自のものを消費していたのが、普通の金を使うようになった。 海の砦との戦いは今作にもあるが、最後に司令官を倒す必要が無くなっている(*12)。 本作にも銛漁があり基本的には同じだが、地域上獲物に「イッカク(*13)」が加わっただけでなく、さらに海上に氷が浮かんでおり、引き回されている場面でぶつかるため、ボートに捕まり衝撃に耐える必要がある。 冷たい水に浸かっていると寒さでダメージを受け続けるようになった(*14)。 『IV』の「伝説の船」のような、「伝説の戦い」という高難度のミッションがある。 口笛を吹いた際に、音の広がりが視覚的に表示されるようになった。 本作にはオンラインプレイは存在しない。 復活した要素 『IV』での1つの大きなマップから3つのマップに分割され、この点は『III』に近い。 一定時間ごとに収入があり、一杯になる前に回収するという、エツィオサーガにあったようなシステムが加わった。各地にある建物を「改築」という形で修復し、その度に収入も増えていくというのも共通している。 評価点 旧ハード一つの集大成 完全に次世代機向けの『UNITY』に対し、実質旧ハードで発売された最後とも言える本作は、これまでのシリーズの様々なシステムやミッションを集めた、正に集大成と言える内容となっている。このあたりは「単調」と批判された1作目と比べ隔世の感がある。 より便利・快適になった内容 船関連 『IV』では後ろを向くのに少し時間がかかったため、樽爆弾を使うのが少し面倒だった。今作では即向ける用になったことで、後方確認もしやすくなった。望遠鏡が十字キーの上になったのは、操船しながらの使用がやや難しくなったが、そこまで大きな問題でもない。 燃える油も、性質上樽爆弾に比べ小分けにして使用できることで、より柔軟に活用できる。 パックルガンも、旋回砲に比べより自由に使えるようになり、慣れればほぼ上位互換の武装と言っていい。戦列艦のような大型の船相手では角度的にも厳しいものの、ブリッグやフリゲート辺りならパックルガンのみでも制圧ができてしまうほど使い勝手が良い。 各地の小島などにはインタラクトするとすぐ船に戻れるボートや船を呼ぶ鐘などが配置されていて、船を置いて陸を歩き回る機会の多い本作では重宝する。 それ以外にも、交易艦隊の戦闘の早送りや、修理に普通の金が使えるようになったのは、最初からこれでよかったとも思える改善である。 キャラとストーリー 『III』と『IV』をプレイした者にとっては、それらに登場したキャラや場所が再登場するのは、やはり嬉しくもある。しかも時代の違いにより、それらの作品に登場した時とはまた違った姿を見られるのも興味深い。 『III』につながる流れや、アサシンを裏切り騎士団に加わる主人公といった展開も、そこまで無理なくうまく描かれている。 以前よりは多彩になったロケーション 時代や地域的に、歴史ある巨大建造物が無いというのはもう仕方がないだろうが、『III』や『IV』に比べればかなり多彩にはなっている。氷山の浮かぶ寒々とした北大西洋に、山や川といった自然あふれるリヴァーヴァレー、大火災が起こる前で『III』とは雰囲気の異なるニューヨークなど、それぞれに違った特色があり、さらに季節による変化もある。マップが広いようで上陸できる場所は少なく、自由に移動できる場所が点在している感じだった『IV』に比べると、かなり広い範囲を移動できるようにもなっている。 シリーズおなじみの収集要素は、特に充実したものになっている。 定番のアニムスの断片は、今作では集めていくと何者かのメッセージが徐々に増えていく。 断片に似ているが色の違う「プロスペリティー」は集めていくと入手できる色々な物にボーナスが加わる。 各地の先住民の柱は、たどり着くまでも少し手間がかかるが、柱のパズルを解くことで「先住民のトーテム」が手に入り、ある場所で装備品が開放される。他にも「テンプル騎士の秘宝」や「バイキングの剣」といった物も、集めると装備品が開放される。 各地にある「洞窟画」は、タカの眼で見るとまた違った絵が浮かび上がり、ある者たちの物語を描いたものになっている。 各地で「戦時の手紙」が入手できる。これは何らかの理由で届かなかった手紙で、大抵はアサシンかテンプル騎士の連絡や報告といったものである。その中には、本シリーズの近い時代に登場していた人物も多く、ゲーム本編で語られなかった話など、ストーリーを補完するような内容のものも多い。 現代編でも、放置されたコミュニケーターやパソコンから様々な情報が収集できる。音声データは、本作の現代編登場人物の過去が語られ、本編内容を補完するものとなる。 賛否両論点 ほとんど『IV』そのままのシステム 前述の通り、本作は『IV』のシステムの多くを引き継いでいる。しかし、引き継ぐというかほとんどそのままで、メニューのグラフィック・UI等までそっくりである。今から本作をプレイする場合、『IV』と続けてやる人も多いかもしれないが、その場合さらによく分かることだろう。 一応少しは変化している部分もあり、改良されてもいるのだが、逆にそれが使い回し感を強調させたり、プレイに混乱をもたらす一面もある。特に武器と道具の配置の変化は、『IV』の感覚に慣れていると混乱しやすい。 似ているということは同じ感覚でプレイできるということでもあり、『IV』自体は十分良作と言っていい作品で、システム自体に大きな問題も無く、それ自体が悪いわけではない。変えたら変えたで文句が出るはずで、これは多くの続編が出ているゲームに共通するジレンマとも言える。 海賊を題材とした前作のシステムを丸ごと使いまわしたがゆえに、宝箱の開け方が主人公のキャラに合っていない、海賊行為が不自然、そもそも海が主体である必要性が薄いストーリーといった不整合も生じている。 アサシンハンターの悲哀 前述した通り、本作の主人公シェイはアサシン教団を抜け、これまでのシリーズでは敵側だったテンプル騎士団に加わり、「アサシンハンター」としてアサシン達を始末してゆくことになる。これは本作最大の特徴でもありウリと言っていい点だが、やはり釈然としない人も多いかもしれない。 テンプル騎士団自体は悪というわけでもなく(*15)、あくまでアサシン教団とは理念や手段が異なるだけで、最終的に世界の平和を目指していることはこれまでの作品でも語られている。シェイの離反や騎士団への協力といった流れも、それなりに納得のいくものになっており、騎士団側にもちゃんと正義や仲間との絆があることが描かれるのも新鮮である。 しかしそれでも、最初は仮にも仲間だった者たちを次々に手に掛けていくのは辛く、心が痛くもなってくる。こちらにも理由があるとはいえ、当然アサシンからは裏切り者と罵られ、恨みの言葉やこちらを否定する言葉を残して息絶えていく。 + さらなる衝撃 本作から登場するアサシンのみならず、なんと『IV』では主人公の副官として活躍し、「自由の叫び」では主人公まで務めたアドウェールすらも、中盤で始末することになる。『IV』をプレイした者なら、ここばかりはさすがに驚き、戸惑ったのではないだろうか。 当然、シェイにとってはそんなアドウェールへの思い入れはゼロ、ただただミッションの標的として始末してしまう。せめてアドウェールと関係のある人物が苦渋の決断で殺す…………のような展開であれば盛り上がりのある要素になっていたかもしれないが。 確証はないが、アドウェールは『III』に登場しないため、話の整合性を取るために仕方がなく死ぬしかなかったのかもしれない。また、これも仕方ない話だが『III』にも登場していたアキレスは、どうせ死なないのだろうとプレイヤーは分かった上でプレイすることになる。 何だか毛色の違うアサシン教団 前半はアサシン教団としてのシェイの、教団への疑問と苦悩が描かれ、後半はテンプル騎士団へと入団したシェイの教団との戦いが描かれる。「Ⅲ」で北アメリカのアサシン教団が壊滅状態となっており、元マスターアサシン・アキレスが引退に追い込まれたのもテンプル騎士団へイザム・ケンウェイの助けの元、シェイが壊滅させたというもの。 という訳で本作ではシェイの教団としての師、そしてテンプルとしての宿敵として『Ⅲ』のアキレスの現役時代も語られる。…のだが、正直アキレス率いる北アメリカアサシン教団の行動指針は疑問が多い。 本作のアキレスは教団の使命に異常に頑固であり、テンプルより先に「先駆者の秘密の場所」を自分達が見つけ、保護する事に頑なに執着している。「秘密の場所」に向かったシェイが力を起動させただけで大惨事を起こしてしまい、人間が管理するには早すぎる場所であると主張しても耳を貸す事は無く、「場所」への手がかりを処分しようとする強行手段を取ったシェイを始末しようとした。これがシェイが教団を離反する直接の原因となる。 またアキレスがどこまで把握していたか不明だが、少なくとも仲間のアサシン幹部達はギャングじみた連中を手下として使っている者もおり、そのギャングは街に毒ガスを散布する等かなり過激な手段も取っていた。他の幹部も目的の為に手段を選ばない描写もある。別にシリーズ通してアサシンが清廉潔白であるべきと明言されている訳ではないが、民衆に紛れ、民衆を味方につけて使命を果たしてきたアルタイルやエツィオが見たら卒倒レベルもの。 逆にテンプル騎士団(少なくともへイザム一派)は新参者のシェイの実力をいち早く認め意見を尊重する等かなり理性的かつ柔軟な思考や行動を取っており、これまた以前作とかなり異なる印象を受ける。いくら主人公の「アサシン・ハンター」の正当性を理由つけるためとはいえ、人によっては露骨と感じるかもしれない。 総じて、コンセプトとしては非常に「おいしい」要素があったはずの本作のストーリーである。過去作で明示されていた「アサシンの理想」「テンプル騎士の理想」二つの似て非なる正義。その間で翻弄され、苦しみながらもアサシン教団を裏切る主人公……そんな物語をしっかり描けていれば、シリーズファンにとって非常に興味深い一作となっていただろう。 しかし蓋を開けてみれば「この時点でのアメリカアサシンは悪者だから、テンプル騎士に寝返る」という浅いストーリーであった。特に、主人公シェイの周辺環境は「アサシン教団では何をやっても評価されない。意見を認めてもらえない」というものから「テンプル騎士では意見を聞いてもらえる。重要なミッションに関わらせてもらえる」という露骨な好待遇へと変貌する。そのため、シェイが信念を持ってアサシン教団を裏切ったというよりも、ただ自分にとって楽な環境へと流されていった風にも見える。こういった現状への不満を利用して人を利用するという手段は、過去作でのテンプル騎士の十八番である(民衆を暴動へと煽ったり、重要なポストの人物をテンプル騎士に引き入れたり)。本作を前情報無しのつもりでプレイしてみると、シェイが寝返るまでの流れはテンプル騎士に都合よく懐柔されているシーンにも感じる。 そして本作のアキレスの顛末を見てから「Ⅲ」のストーリーを見ると、教団復興よりもヘイザムの息子・ラドンハゲードン(コナー)を使ったアキレスのヘイザムへの個人的な復讐が強い…様に見えてしまうかもしれない。 ただ、本作は以前作の様な「過去編主人公の半生」を描くというよりは、断片的な記憶から抽出した「シェイの視点から見た、教団と騎士団の戦いと北アメリカ支部壊滅の顛末」を描いた、メタ的に言えばダイジェスト版の様な構成である事はゲーム中でもきちんと説明している。その為上記の様な見方は必ずしも正しいとは言えず、ゲーム外でシェイはもっと苦悩したかもしれないし、騎士団での地位を勝ち取る為に語られないミッションがあったかもしれないし、アキレスにもっと深い理由と思慮があったかもしれない。しかし結局の所ダイジェストであり、それらを補填する様な媒体も特に無い為、「アサシンハンター・シェイの物語」としてはやはり描写不足感は否めない。 潜んだ敵の面倒さ 本作の特徴と言える潜んだ敵だが、不意打ちされると瀕死のダメージを受けるため、無視して行ける場合はそれでもいいが、そうもいかない場合面倒でも戦うしかない。 ただ、一撃死であったら間違いなく理不尽に感じるだろうし、そう思わせない範囲で、危機感も持たせるギリギリの調整だとも言える。 いずれも厄介なアサシン戦 本作では途中から次々にアサシンと戦うことになるが、そのどれもが厄介な相手ばかりである。確かにハイライトと言えるボス戦であり、アサシンが弱ければそれはそれで納得いかないであろう。しかしそうは言っても、ついていくのがやっとなほどの速さで駆け回り、攻撃は入らずダメージは多大であったり、多くの戦いで面倒な仕掛けやギミックがある。 主人公はもうアサシンでないとはいえ、最初から追いかけっこのような展開になったり、正面からの戦いになることが多く、アサシンらしく密かに接近して不意打ちで仕留める、といった戦いはできない。 挙げ句にそこで提示されるサブ目標が、どれもさらに厄介な縛りを加えるものばかりである。これはやらなくてもいいとはいえ、さらに面倒になるのは確かである。アサシン戦はハイライト故にミッションも長めで、やり直すにしても面倒である。 マルチプレイが無い 本作には前述のようにマルチプレイが搭載されていない。本作の舞台でプレイできないのは残念に思う人もいるだろうが、元々マルチプレイに興味のない人には問題とは言えない。 同時発売された『UNITY』にはより進んだマルチプレイが搭載されており、そちらの方に注力したのかもしれない。 その他 アサシン時代のシェイは『Ⅳ』同様警戒地帯ではおなじみアサシンのフードを被るが、騎士団入団以降は警戒地帯でもフードを被ってくれない。つまり、ゲームパッケージイラストの「テンプル騎士団の衣装を着てフードで顔を隠したシェイ」というシチュエーションはゲーム中ではどうやっても再現できない。格好良いだけに人によってはかなり残念に感じる部分であろう。 最もゲームシステム的に違和感がある訳ではなく、騎士団以降もフードを被れる衣装が存在し、それを購入して着ればそれっぽい感じにはなる。 問題点 漂うマンネリ、使い回し、繋ぎ感 本作は前述のように、『UNITY』と同時期に発売され、『IV』のシステムを引き継ぎつつ、これまでのシリーズの様々な要素をかき集めた内容になっている。それ自体は悪いことだけでもないが、さすがにもうマンネリは隠せない。次世代機の登場から短いため、完全な次世代機向けに『UNITY』、旧世代機でもプレイできる作品として、これまでの資産を生かしてもう一作作ったようにも思える。『UNITY』との関連要素にしても、システムが一新され進化したマルチプレイの搭載された『UNITY』の方が本命で、本作はそのプロモーションや繋ぎのようにも感じられる。 ストーリーの短さ 本作は他のシリーズ作品と比べても、明らかにストーリーが短い。豊富なサイドミッションや収集要素等をこなしていれば気づきにくいが、単純にシークエンス数で比べれば『IV』の半分程度しかない。 一応ストーリー自体は本作でまとめられており、極端に短いとか描写不足というわけでもない。 従来のような丁寧な追体験ではなく、シェイの人生の重要な部分だけをピックアップしたダイジェスト進行になっている(現代編の人物曰く『データが断片化している』)。 例えば、シェイが騎士団の幹部達と正体を知らぬまま出会ってから、入団するまでの過程が省略。入団後のストーリーは教団幹部の暗殺と秘宝の捜索に関わる部分のみが抽出され、騎士団ならではのミッションも少なくテンプル騎士団として活動している実感がやや薄い。 どんどんおざなりになる現代編 本シリーズは、「遺伝子記憶」やそれを読み取り追体験させる「アニムス」といった独自の設定を活かし、現代と記憶の2つの舞台を行き来する独特の展開が特徴である。現代編は『III』で一旦決着し、本作は『IV』で一新された舞台を引き継いでいる。 しかし『IV』からの現代編は、主人公が外見や素性がほとんどわからない人物であり、さらに一般社員とあまり変わらない立場であり、よくわからないまま事件に巻き込まれている、というような内容であった。本作はその続きといったものでもあるのだが、最初からまたよくわからない新キャラが登場し、実質本編と言える記憶編の合間に、少し作業を行うのを繰り返すだけと、さらに味気ない内容になっている。ストーリーを進め新事実が明らかになる度に、新キャラ達が驚き興奮する様子が描かれるが、まるで主人公そっちのけで、自分達だけで勝手に盛り上がっているように感じられる。 その新キャラ達にしても、単に進めるだけでは何か只者ではない雰囲気を感じるだけで、各所のパソコンから手に入る音声データで少しずつ素性が明かされていく。むしろそうやって情報を補完していくのが、現代編のメインとすら思えてくる。 また、現代編で指示された場所になかなか行かないと、「~に行ってって言わなかった?」などと急かされるのだが、それでも行かないとどんどん口調がきつくなり、最後は強烈な皮肉や罵倒と言っていいものになる。元々そういうキャラであって、次に行く場所を忘れないような配慮とも取れ、実際そういう台詞が出てくる頃には相当寄り道しているのも確かだろうが、もう少し落ち着いて探索させてくれとも言いたくなる。 現代編は単調な内容の繰り返しなのだが、最後は最後でまた唐突な展開を迎える。 後続作品ゆえの矛盾点 教団を裏切ったシェイは北米テンプル騎士団のヘイザムの傘下へと入り、彼と共に北米アサシン教団にトドメを刺し、その実力と信頼性を見込まれて「先駆者の箱」の捜索を託される――というのが終盤のストーリーになるのだが、ここがどうしても過去作品と食い違う。 『ASSASSIN S CREED III』の小説版であるAssassin s Creed Forsaken(*16)は「コナーが父ヘイザムの日記を発見し、彼がどのように騎士団で活動しどのような気持ちで息子を見ていたかを本編ストーリーに組み込みつつ補足する作品」で、当然日記にアメリカ大陸に来た当初(ガジージーオと夫婦関係になったシークエンス4以降の数年分)の記述もあるが、そこにシェイ関係や「先駆者の箱」の内容が一切無い。ローグが後付けの続編として生まれた作品なので仕方ないと言えば仕方ないが…。 ローグ現代編でヴァイオレット・ダ・コスタがこれだけ偉業を成しているシェイが名前すら日記に残っていないのはおかしい といった旨のセリフを発しており、開発側もこの辺りの矛盾点は理解している模様。 総評 かつての敵に加わり、かつての仲間たちを手にかけてゆくという、『ASSASSIN S CREED』シリーズの中でも最も闇深い作品。 旧世代ハードの集大成にして、新世代への橋渡しでもあり、様々な意味で特別な作品である。 一方で、やはりマンネリが出てきているのも確かで、繋ぎとして作られた感も否めない。 しかしケンウェイサーガを繋ぐ物語でもあり、1つのゲームとしては洗練されてまとまっており、良作としてプレイする価値は充分にある。 余談 本シリーズのパッケージは、主人公中心のシンプルな構図ながら、作品ごとの内容や雰囲気を端的に表したものになっていた。 だが今作においては、雪の中で船を後ろにした主人公シェイが中心に立ち、その左右手前で対峙する2人の人物の手からアサシンブレードが見えるという、やや特異ながら実に本作を表したものになっている。 ロード画面等で毎回現れる水滴のようなアサシンのシンボルも、作品によって独自のデザインになっているが、本作ではひび割れたようになっており、やはり本作の内容を表している。 さらにオープニング画面では、アサシンのシンボルが割れてテンプル騎士団の十字になるといった演出もある。 2018年3月22日に、PS4/One向けにリマスター版が発売された。最大4k解像度などグラフィック面の強化実装と共に、デラックス・エディションに収録されていた追加コンテンツが全て含まれている。 また、新衣装として当時の最新作『ASSASSIN S CREED ORIGINS』の主人公・バエクの衣装が追加されている。
https://w.atwiki.jp/nkwada/pages/164.html
AssassinsCreed Assassin's Creed関連サイト Assassin s Creed UBIの新アクションゲーム。十字軍時代の中東という異色の世界を舞台とした、PS3、Xbox360用タイトルとして話題になりましたが、やや遅れてPC版が登場しています。 (スクショはhttp //www.4gamer.net/より) コンシューマ機版は音声も日本語なのですが、PCは日本語マニュアル付英語版ということで会話シーンが異様に長いAssassin s Creedでは、Xbox版の攻略Wikiサイト、アサシン クリード(Assassin s Creed)@wiki(http //www30.atwiki.jp/asakuri/pages/1.html)のお世話になりました。感謝。 ストーリは近未来の研究施設から、DNAに刻み込まれた記憶を探りに中世の中東に向かうというもので、古代のアーティファクトを集めて世界征服をたくらむテンプル騎士団の野望を阻止する、とかそういうものらしいです。ゲーム自体は、アサシンの教団長からの暗殺指示に基づき、ターゲットの情報を収集し、やがては暗殺を果たしていく、という繰り返し。 情報収集自体は、すりを働いたり、立ち聞きしたり、旗を集めたり、警備兵を暗殺したり、店を壊したり、制限時間内に目的地にたどり着いたり、とかこれらばっかりでそう変化はありません。 マップ上にこれら情報源や暗殺ターゲットに関するマーカーを表示させるためには、特定の建物(たいてい、塔とかの高い建造物)によじ登ってあたりを見渡し、そのあたりのマップ情報を入手する必要があります。これが非常に楽しい作業で、登頂ルートを探す楽しみもありますし、大教会とか本当に高い建物を上っていると、下の風景がきれいに見えてきて気持ちがいいです。 また、戦闘アクションは、アサシンブレードを使った一撃必殺技もありますが、相手がこちらに気付いているときは刀を使ったチャンバラが基本で、タイミングよくカウンターを入れたりするとなかなかの殺陣を見せてくれて爽快です。 ゲームバランスとしては、初心者を意識したのか、非常に操作が簡単で、建物の屋根づたいの移動とか難なく操作することが可能です。俺、アサシン、かっこいい、てな訳ですね。 また、群集にまぎれてターゲットに近づくという、コンセプトの実装については、ちょっとおかしいというか馬鹿馬鹿しいところも散見されますが、ステルスが幅を利かす昨今においては新鮮に感じられましたし、ライト層向けという観点においても結構いいなと思いました。ステルスは、何で見つかったんだとかわかんないですからね。 ということで、プレイの様子を次に。 DualShock2をつないでプレイしましたが(マウス&キーボーでプレイできますが)、まあ、PCでやる意味は大してなく、PS3やXbox360でプレイしたほうがいいゲームかもしれません。 ところで、解像度をモニター解像度(1280x1024)よりも低い1280x720にしたところ、ゲーム起動後タスクを切り替えるとゲームがウィンドウモードになりました。D3DWindower.exeやdxwnd.exeではうまくいかなかったんですが。 関連サイト 公式サイト http //assassinscreed.uk.ubi.com/experience/ 4Gamers http //www.4gamer.net/games/033/G003377/
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/8102.html
「判定不一致修正依頼」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 ASSASSIN S CREED ODYSSEY 【あさしん くりーど おでっせい】 ジャンル アクションRPG 対応機種 プレイステーション4Xbox OneWindowsNintendo Switch メディア PS4 BD-ROM/ダウンロード併売 One/Win ダウンロード専売 Switch クラウドゲーム 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト ケベック・スタジオ 発売日 2018年10月5日 定価 PS4/One/Win 8,400円 Switch ダウンロード 無料 シーズンパス 730日/8,400円 レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 備考 Oneパッケージ版は海外限定 判定 良作 ポイント 麗しくも血湧き肉躍る古代ギリシア主人公の性別が選択可能にシリーズのお約束が良くも悪くも撤廃シリーズ最大規模の圧倒的なボリューム海外で物議を醸したDLCシナリオ ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 その後の展開 己の運命を選択せよ。 概要 ユービーアイソフトが販売するステルスアクション『ASSASSIN S CREED』シリーズのメインタイトル11作目。 前作『ORIGINS』でRPG的要素が導入されることになり、本作はこのオープンワールドRPGとしての路線を全体的に発展させたものとなっている。 舞台は前作からさらに400年ほど時代を遡った古代ギリシア。 前作はアサシン教団の始まりを描いたいわば「エピソード1」だったが、本作はそのさらなる前日談として「第一文明の遺産」をテーマにした「エピソード0」とも言える内容となっている。 ストーリー 紀元前480年。スパルタの英雄レオニダス1世は、わずか300人の部下と共にギリシア・テルモピュライにて大国ペルシャ軍に勇猛果敢に立ち向かい、名誉の戦死を遂げた。 テルモピュライの戦いから49年後の紀元前431年。レオニダスの孫である主人公はギリシア西部のケファロニア島にて傭兵として日々の暮らしを送っていた。その頃、ギリシアではアテナイを中心としたデロス同盟とスパルタを中心としたペロポネソス同盟間にて、後にペロポネソス戦争と呼ばれる戦乱が勃発し、全ギリシアを巻き込んで戦火は広がりつつあった。島から離れることになった主人公は、二大勢力の戦争に巻き込まれつつも自身の家族と出生の秘密を探る長く険しい旅へと赴くのであった。 そして2017年の現代。英雄レオニダスの槍と何者かの遺伝子が付着した本が発掘される。 アブスターゴ社からアサシン教団側へとなし崩し的に参加することとなったレイラ・ハサンは、遺物に残されしDNAを基に2400年以上もの時を越え、さらなる過去世界で何があったのかを垣間見ることとなるのであった。 特徴 2人の主人公 シリーズで初めてゲーム開始時に主人公の性別を選べるようになった。 常時2人の主人公を切り替え、並行して育てることになる『SYNDICATE』とは違い、今作は途中で最初に選んだ性別を変更することはできず、選ばれなかった性別の主人公は作中では個別のキャラクターとして登場する。 公式設定では女性主人公であるカサンドラが正史という扱いであるが、男性主人公であるアレクシオスを選んでも一部のセリフが変更されるだけでシナリオ上の相違点はない(詳細は余談を参照)。 どちらの主人公も前作同様「鷹の目」が使えないが、代わりとして本物の鷲であるイカロスがサポートしてくれる。性能的にも前作のセヌとほぼ同じ。 また、前作のアニムスパルスに相当する「透視」アビリティは、デフォルト装備ではなくなりアビリティポイントを割り振る必要はあるものの、有効範囲内の敵をマークする能力がついたため、育ちきればイカロスが呼べない洞窟内で重宝する。 選択 本作の特徴的なポイントで、過去作ではメイン・サブクエスト共に一本道となっていたが、本作では会話中の選択肢でシナリオ分岐が発生し、同じクエストでもプレイヤー自身の選んだ選択によって結末が変化するようになった。 会話によってはキャラクターの生死も左右し、現在進行中のクエストのみならずその後発生しうるクエストにも影響を与えることもある。 ちなみに、中には選択肢によっては関連する人物と男女関係になる…という物もあるのだが、古代ギリシャという時世もあって同性同士で愛を深める展開にすることも可能(*1)で、ロールプレイの幅は広い。 どのキャラクターも主人公の言動をしっかり覚えており、かなり後になって「お前はあの時〇〇と言ったな」と追及されることも。そのようにして些細な選択が後に大きな影響を及ぼしていく。 クエストは前作同様メイン・サブに加え新たにサポートクエストというクエストも登場した。 クエストの目標自体が1つのクエストとして細分化されていて、サポートクエストを全て達成すればそのクエストが進行するという、前作の一部DLC内でのクエスト形式を正式に導入したもの。 その他、主にメインシナリオ関連で達成が任意なものもあり、こちらはクリアしていると本編攻略がスムーズに進みやすくなる(*2)。 装備品 前作『ORIGIN』では装備の名前ごとにPERK(特殊能力)が固定されていたが、今回は一部のPERKがランダム付与になり、さらに1つだけ任意の能力を付与するシステムが導入された。 コモン・レア・エピック・レジェンドのレアリティがあり、基本的にレアリティが高いほど同じレベル帯での能力が高く、PERKも多く備わっていることは変わらない。 エピックは最多の3PERKを持っており、レジェンドについては2つのPERK+重複不可の強力な固有PERKまたはセット効果がある。 それに加え、さまざまな条件で追加されていく「彫刻」を刻むことで、好きなPERKを1つだけ追加付与できる。他のPERKへの上書きも自由に行える。 前作では盾のみだった防具類が『UNITY』のように頭・腕・胴・腰・足の5ヶ所に増加。 頭防具の非表示や装備の見た目変更機能もあるため、性能と着せ替えを両立できる。 武器に関してはおおよそ前作を踏襲。 ただし、ダーツ等のガジェットが廃止され各種効果を付与した矢という形で弓矢に統合され、素材を消費して矢を自分でクラフトできるシステムが追加された。 弓矢よりも敵に気づかれにくいガジェットが使えなくなったことで、投げ物に頼ったステルス排除はやや難しくなっている。 弓自体も前作における「狩人の弓 (溜め撃ちで威力が上がる)」に統合され、「捕食者の弓 (射程が長く、弾道をコントロールできる)」と「拡散の弓 (複数の敵を同時に撃つ)」の能力はアドレナリンアビリティとしてセットする形になった。「速射の弓」もDLCで同様にアビリティとして追加されている。 前作から引き続き、課金コンテンツとしてギリシャ神話をテーマにしたものなど、ユニークな装備品類も販売されている。 前作のレダの店に相当する「オリンピアのオイコス」で専用通貨のオリハルコン鉱石とストアアイテムが交換可能。ガチャに加えて週替り品も並ぶ。 ただし、オリハルコンはUbisoftアカウントに紐付けされる課金通貨のため、リセマラはできなくなった。 オリハルコンはデイリー、ウィークリークエストの達成報酬で得られる他、マップ上にも大量に配置されているため、時間はかかるが無課金で目的のアイテムを手に入れることも可能。 国力と征服戦争 本作の売りの1つが「征服戦争」で、百人以上の兵士が敵味方に分かれて乱戦するという、これまでの『ASSASSIN S CREED』に無かった大規模戦闘を体験できる。『SYNDICATE』のギャングウォーをより大規模にしたようなもの。 各都市国家には「国力」が設定されており、「兵士を殺す」「軍需物資を燃やす」「指導者を暗殺する」「軍資金を盗む」などで国力を下げられる。 国力が下がると情勢が「強大」「衰退」「脆弱」と変わり、国力が高い状態では指導者の警備が厳重で手を出しづらく、下げていくと街中の警備に回ったり、街を追放されたりされて警備が薄くなるので暗殺しやすくなる。 どの都市国家も「スパルタ」か「アテナイ」どちらかの同盟国で、国力が「脆弱」まで下がると敵側の都市国家の軍勢が攻めてきて征服戦争が起きる(*3)。この征服戦争に、「防衛側」か「攻撃側」を選んで参加できる。 領土内にあるスパルタかアテナイの陣営に居る指揮官に話しかけ、傭兵として参加を表明すると、戦場に場面が切り替わり征服戦争が始まる。参加を表明しないかぎり戦争は始まらず、国力は徐々に回復する。 戦場では既に敵味方入り乱れて戦っており、双方に戦力ゲージがある。敵の兵士や指揮官、傭兵を倒すと敵の戦力ゲージが減っていき、ゼロにすると勝利となる。 逆に味方の戦力ゲージか主人公の体力がなくなると敗北。シンクロ解除にならない代わりにリトライもない。 敵側も名のある強力な傭兵を雇い、戦闘中に名乗りを上げて参戦してくることがある。 例えばスパルタの同盟国で征服戦争に「攻撃側」で参加して勝利すると、その都市はアテナイの同盟国に変わるが、「防衛側」で勝利すると所属は変わらず国力はMAXに戻る。参加した陣営が敗北した場合の結果は、逆になる。 征服戦争に勝利すれば懸賞金がすべて解除される。また、基本的に攻撃側のほうが難易度が高く、その分報酬も多め。 なお、防衛しても攻撃しても都市の所属が変わるだけで、シナリオの変化は無い。また、指導者を殺害しても国力が回復すれば新しい指導者が赴任するので、基本的に征服戦争ができなくなる事態は発生しない。 アビリティ 前作に引き続きスキルツリー制が採用されており、アビリティポイントを消費して新たな能力を習得できる。 近接・弓矢・暗殺の3系統なのは前作と同じだが、変化点としてパッシブタイプのスキルが減り、アドレナリンゲージを一定量消費して発動するアクティブスキルが大幅に増えた。 アクティブスキルは使用ごとにわずかにライフを回復するが、[弓矢]と[それ以外]それぞれで一定数しかセットしておくことはできないため、戦い方によって使うものを決めておく必要がある。 また、一定レベル到達が習得条件となっているものが多く、他アビリティ習得が条件のものは条件となっているスキルを強化する少数に限られるため、選択の自由度も上がっている。 スキル自体のレベルアップも可能となり、威力を上げたりデメリットを軽減したりといった効果がある。 アビリティポイントは前作同様、レベルアップまたは古代の墓探索など特定ロケーションの攻略で得られる。カンスト後も一定経験値ごとにポイントを獲得できる点も変わっていない。 また、LV50に到達すると「熟練度」が解放され、アビリティポイントを消費して70以上の様々な能力を各20段階強化できる。前作のマスターアビリティのようなカンスト後の能力強化に相当するシステム。 アップデートによってレベルキャップも50 → 70 → 99と引き上げられた。熟練度を含めれば全てを強化するには1000以上のアビリティポイントが必要になり、キャップに達した後の育成のやり込み要素としては充分なボリュームとなっている。 コスモスの門徒 テンプル騎士団や古き結社に相当する、本作の敵勢力となる組織。例によって構成員はギリシア中を牛耳り、所属を隠して散らばっている。 構成員は40人以上いるが誰が門徒なのかは初期段階では不明で、手がかりを集めて正体を「暴露」させる必要がある。 メイン・サブクエストの進行や各地の探索によって条件を満たせば、その構成員の名前と現在位置をマップに表示できる。 ちなみに、メニューから参照できる構成員のプロフィールでも当初はローブと仮面を着用しているため特定は難しいが、仮面の形状から性別だけは判別できる。 手がかりを入手していない状態でも殺害可能になっている人物もいるが、隊長クラスと同等に強めになっているので、準備せず襲った場合は苦戦を強いられる。偶発的に殺害した場合でも、その後に正体を暴露できる。 全員仕留めずともエンディングを迎えることは出来るが、構成員は全員「レオニダスの槍」を強化するために必要な特殊素材を1個ずつ持っている。 さらに構成員をすべて倒せば、最後の黒幕の暴露に至り、対峙するクエストが出現する。 レオニダスの槍 主人公の祖父である英雄レオニダス1世が使っていた槍の折れた穂先。アサシン教団発足よりも遥かに昔の時代のためにアサシンブレードが存在しない本作では、主人公は第3の武器としてこれを非常に多くの場面で常用する。 各種アサシン系攻撃のみならず短剣を装備した場合はこの槍と剣の二刀流になる、ジップラインを降りる際などに使うだけでなく、シナリオ上でも第一文明人が作ったオーパーツということが判明していくなど重要な武器。 コスモスの門徒を一定数倒して十分な「秘宝の欠片」を集めることで強化できる。これによって、各アビリティによるライフ微回復量やアドレナリンゲージとスキルレベルの最大値、近接アビリティスロットなどがアンロックされていく。 傭兵 本作では主人公以外にも多くの傭兵が活動している。基本的にこちらから喧嘩を売らない限りは敵対しないが、油断すると返り討ちにあう強敵揃いとなっている。 レジェンド級の装備を持つ傭兵もおり、倒せばそれらの装備が手に入る。 また、ランクと大まかな格付けの「ティア」があり、メニューで自分より右に表示される傭兵を倒すことで上がっていく。 ティアが上がると鍛冶屋等の金額割引や懸賞金の減額など様々な恩恵が受けられる。 懸賞金と賞金稼ぎ 「一般市民や兵士を殺す」「軍の船を沈める」「物を盗む」といった行動を第三者に目撃されると賞金首になり懸賞金がかけられる。 そして懸賞金が一定額を超えるとマップにいる傭兵が賞金稼ぎとして、主人公を見つけると問答無用で襲い掛かってくるようになる。過去作の悪い噂や手配度、前作の警備兵に近いシステム。 懸賞金はおとなしく支払うか、かけた人物(≠目撃者)を気づかれずに殺す、あるいは征服戦争に参加して勝つことで解除可能。平常時の時間経過でも金額が下がっていくので、ほとぼりが冷めるまで人里を離れるのも手。 ただし、クエスト展開の一環として強制的に賞金首にされることもあり、その場合は懸賞金は解かれない。 基本的に現場を目撃されなければ懸賞金はかけられないので、気づかれずに行動することの重要性が増している。逆に傭兵と戦いたいなら、あえてある程度の懸賞金を上げておびき寄せるのも手。 アドレスティア号 序盤で主人公が船長となるガレー船。この船を自由に操り海を移動できる。 過去作の乗船同様強化要素がある。強化はメニューからいつでも行える。 ファストトラベルのポイント、予備のインベントリ、クエスト受注の掲示板があり、簡易的な拠点ともなる。 各地にある船着き場でボタンを押すと、その場に呼ぶことができる。応用としてNPCを特定の船着き場まで送り届けるミッションでは、目的地近くのビューポイントにファストトラベルし目的地から船を呼んでクリアするといったことも可能。 船には副官を配備できる。 副官にできるキャラクターごとに異なるスキル・ステータス上昇効果を持っており、海上戦や白兵戦で様々な恩恵をもたらしてくれる。 一部のネームドキャラを除く作中の登場人物は(敵や傭兵も含む)気絶させて捕獲勧誘することで、副官として採用できる。 道行く市民、モブ兵士、傭兵、特定の勢力の指導者まで採用可能。コモン・レア・エピック・レジェンドと強さに応じて4段階の区分分けがなされており、高いランクのキャラクターの方が多くの種類のスキルを持っている。 気づかれにくいがこれらのキャラはランダム生成のものが多く、付くスキルもランダム。ここにもハクスラ要素がある。 メインストーリーに登場する重要NPCは、仲間になるとその人しか持っていないユニークスキルをひっ下げてくる。シナリオ分岐次第では、仲間にならなかったり死亡したりする。 海上にはアテナイ・スパルタ・海賊・無所属の商船など様々な陣営の多様な船が往来しており、『IV』と同様に自由に襲って積荷を略奪できる。 大砲の無い時代なので、弓矢やジャベリン(投げ槍)を一斉に射掛ける攻撃がメイン。その他にも強力なゲージ技「火矢」や、「ギリシャ火」という名の火炎放射器も搭載できる。 もちろん、船首についた「衝角(ラム)」によるラムアタックも可能であり、大ダメージを与えられる。 相手の船の耐久が無くなると炎上して動かなくなり、横付けして乗り込むかそのまま撃沈か選べる。 乗り込んだ場合は白兵戦となり、甲板にある宝箱を開けて装備を手に入れることができる。 撃沈する場合は、横腹にラムアタックをブチ当てると手に入る物資にボーナスがつく。 この時、ド派手なカメラワークとともに敵船が真っ二つに裂ける演出が入り、非常に爽快感がある。 ディスカバリーモード 本編とは独立したモードで、戦闘やアイテムが無く、安全に古代ギリシャ観光ができる。前作『ORIGINS』にあった同名モードのギリシャ版。 ギリシャ各地にツアーが用意されており、地理・歴史・風習・建造物と言ったギリシャ文化(たまにゲームに実装するにあたっての裏話)を、音声や実在の資料つきで解説してくれる。 ツアー開始地点は全てマップに表示されており、ファストトラベルも可能。カテゴリごとに並べられたツアー一覧から開始することもできる。 ストーリークリエイターモード 公式サイト上で自分で自由にクエストを製作できる、RPGとしてはかなり珍しいモード。 クエスト受諾地点、登場人物、テキスト、目標地点、敵配置・行動目標などを自由に設定でき、思い通りのクエストを自作できる。 作ったストーリーをユービーアイソフトのサーバーに登録すれば、ランダムで世界中のオンラインのプレイヤーのマップに開始地点が表示され、他人にプレイしてもらうことができる。 ただしチュートリアルビデオや公式解説には日本語版が用意されておらず、投稿されたストーリーにも英語が多いので、楽しむには英語力が必要になる。 評価点 美麗なグラフィック 絵に関しては、これまでのシリーズと同様にリリース時点での最高のフォトリアル系グラフィック。 建築物や小物などの時代考証についてもこれまでのシリーズと同様に丁寧な仕事で、非の打ち所はない。 エーゲ海は、エメラルド色の南国の海原に緑の島々が浮かび美麗で、スクリーンショットのパッと見では実写と見間違うほどよくできている。 前作のエジプトの砂漠地帯は、見渡す限りの砂や褐色の岩場で異国情緒あふれる他にない体験ができたが、緑豊かで肥沃な古代ギリシャはそれと対照的な色合いで、花の咲き乱れる草原やオリーブ畑に様々な工芸品で飾られた街区など彩度の高い美しい景色と街並みを堪能できる。 古代ギリシャといえば白い大理石の像や神殿のイメージだが、近年の研究では極彩色の塗料や宝石で豪華絢爛な装飾が施されていたことが分かっている。 本作はこの色あせる前の色彩豊かなギリシアを心ゆくまで探索できる。 説明不要のパルテノン神殿や、本作の時代で既に廃墟になっている広大かつ複雑なクノッソス宮殿など、有名どころの再現もバッチリ。 特に現代では当時の面影がほとんど残っていないデロス島などは比べるとその往年の繁栄ぶりやユービーアイソフトの歴史考証についてのこだわりぶりを感じられるだろう。 シリーズ通しての評価点であるがパルテノン神殿やデルフィ遺跡群といった歴史的建造物に大胆にも掴まって登ってしまえるのも貴重な疑似体験と言える。 ゲーム開始地点のケファロニア島には巨大な雷神ゼウス像が用意されており、インパクト抜群の見た目である故に思わずアレに登ってみたいと思わせる仕掛けになっている。 パルクールアクションを能動的にやりたくなるような入口としてよくできた一物と言えるだろう。ゼウス像は頭上にビューポイントが置かれているので、登る行為自体も無駄にはならない。 人物描写も前作から進化しており、肌や髪は実写と見まがうばかりで、特に表情筋の細かい動きがリアルになっており登場人物の細かい感情の動きが分かるようになっている。 超特大なボリューム 前作で十分に広かったマップだが、本作ではなんとその3倍に広がっておりエーゲ海を股にかけた大冒険が楽しめる。 とはいえこれはマップの大半が海を占めるためで、陸地の広さ的には前作とほぼ同じ程度ではある。 その分、前作の砂漠エリアのようなロケーションやサイドクエストがほとんどないエリアといった無駄が減っており、大抵のエリアではやることも増えているので密度が薄くなったわけではない。 海底にも沈没船や海底洞窟といったお宝が眠っている場所が点在するため、素通りするのはあまりに勿体ない。 さらに、DLC第2弾「アトランティスの運命」では小さめのマップが3つ追加される。 長い本編シナリオに、膨大な数があり選択肢によるリプレイ性もあるサブクエスト、経験値と資金稼ぎのための掲示板で請け負える自動生成クエスト、総勢50人のコスモスの門徒との対決、並居る強力な傭兵を倒してのランク上げ、闘技場での勝ち抜き戦、伝説の動物の狩猟、ハクスラ要素がある武器防具の探求、熟練度システムによる能力強化・征服戦争・砦の攻略戦・海戦と船の強化・美しいマップの探索とフォトモードなど、200時間あってもまだまだ足りないほどの様々な遊び要素が詰められている。 史実とのシンクロ、歴史上の偉人との絡み 人類史上初の歴史家「ヘロドトス」・民主主義の父「ペリクレス」・哲学の祖「ソクラテス」・医学の父「ヒポクラテス」…とギリシャ史に名だたる大物たちが登場し、主人公と会話したり協力しながらシナリオが進行する。もちろん登場する偉人全員が味方というわけではなく、ペリクレスの政敵「クレオン」など主人公と敵対する偉人もいる。 他にも「アリストクレス (後のプラトン)」・芸術家気質な劇作家「アリストファネス」・スパルタの偉大な将軍「ブラシダス」・スパルタを統べる王「アルキダモス1世」等々枚挙に暇がない。さらにかの「レオニダス1世」は主人公の祖先であるだけでなく、チュートリアルでプレイヤーが操作するキャラというインパクト抜群の導入を見せてくれる。 こうした人物たちがしっかりと話に絡んでくるので、歴史好きにはたまらない展開となる。 あまりギリシア史に詳しくなくとも、教科書に載っているレベルの偉人が続々と出てくるので、本当に古代ギリシャを旅している気持ちでプレイできる。 また、これらの人物が特別な人ではなくこの時代に生きている一個人として登場するのがポイントで、いずれも人間味ある描写がされているのも特徴的である。 中でも哲学者ソクラテスは、特徴的な声と喋り方をし、会うたびに主人公に様々な問答を吹っかけ、同志として主人公をサポートするなど、特に印象深い。 彼が関わるクエストでは、どの選択をしても色々と考えさせられるセリフや結末が返ってくる。 プレイアビリティの向上 手動セーブが可能になった。手動セーブスロットもほぼ無制限(*4)。 ボタンを2回押すだけのクイックセーブも可能で、シンクロ解除(ゲームオーバー)時の巻き戻しも最小限に抑えられる。 その代わり、高警戒領域でセーブ不可であるうえ収集品チャレンジが即オートセーブされなくなったので、今までのようなオートセーブに頼ったプレイはできなくなっている。 高所から飛び降りてもダメージは受けるが死ななくなったため、落下死のリスクはほぼ無くなった。 さらに、レベルが一定以上になると落下ダメージがゼロになるので、飛び降りる場所を気にせず自由に探索を行える。 全ての操作を、全ての好きなキーに割り当てることが可能になった。 このような完璧なキーコンフィグを実装したゲームは2018年においても希少で、大きく評価できる点となっている。 どのように割り当てるかはプレイヤーの自由だが、当然ながら同じボタンに複数のアクションをアサインするとプレイに支障が出るので注意は必要。 面白味の増した戦闘システム 前作の戦闘システムをブラッシュアップしており基本は、弱攻撃・強攻撃とパリィ・ステップ回避・ローリング回避があるオーソドックスな3Dバトルアクション。 剣や短剣は1対1に優れ、杖や槍は多人数に適している。無双シリーズのような…というと言い過ぎだが、作り分けがしっかりしており爽快感も味わえる。 レベルアップ時に貰えるポイントでアンロックできる戦闘系のアビリティが豊富で、さまざまな戦術を組み立てることが可能。 特に序盤から習得できるアビリティ「スパルタキック」は、ヤクザキックで相手を吹っ飛ばす、映画版『300 (スリーハンドレット)』をオマージュ(*5)した豪快な技。 敵を殺害せず気絶させるため副官集めにも有用なだけでなく、場所次第ではどんな敵も高所から突き落として落下ダメージで殺したり、海に落として無力化させるなど使いみちが非常に広いスキルで、本作の戦闘における代名詞的存在となっている。 しかし、敵のレベルが上がると多くの敵が吹っ飛び耐性を獲得するようになり、これ1本で全てが解決するわけではない設計になっている。 武器防具についている特殊効果による能力も多様で、色々なビルドを作る楽しみがある。 装備のセットを登録しておきすぐ切り替えることができる、ロードアウトの機能もアップデートで追加された。 バフで強化して無双する、遠距離攻撃を駆使して近寄らせずに倒す、一撃必殺のアビリティで着実に殺していく、武器ごとに違う通常攻撃やタメ強攻撃をうまく駆使するなど、様々なスタイルの戦闘が楽しめる。 後半ではミノタウロスやメデューサ、キュクロープス(サイクロップス)など、伝説上の怪物との戦いもある。 ミノタウルスを閉じ込めるためのラビリンス、メデューサの石化の森など神話の要点をしっかり押さえた舞台も用意されており、元ネタの神話を知っている人も知らない人もワクワクできること請け合い。 そのような実在しない生物が登場する理由付けもちゃんと説明されている。 + ネタバレ注意 怪物を倒すと、主人公はその死骸から光る玉を取り出し、その玉から流れ込むエネルギーに支配されそうになるが逆にそれを制御して自分の持ち物にする様子が描かれる。主人公が去った後には、干からびた人間が横たわっている。 光る玉は第一文明人の作った強力なオーパーツで、手にした人間に怪物のようなパワーを与えるが、制御する能力の無い者はパワーが暴走して自我を失い、最後には全てを吸い取られて理性のない怪物になるというもの。 主人公は第一文明人の血脈を引き継いでいるため、これを制御できることが、言語的な説明抜きで示唆されている。 ギリシャ各地の特別な地に、尋常ではない体格の強力な野獣「伝説の動物」が待ち構えており、これらを狩猟するクエストがある。 それぞれ特徴的な能力を持っており、軍の兵士や傭兵などとは全く違った戦い方を求められ、バトルエリアから出るとリセットされるので無補給でのガチンコ勝負となり、新鮮味がある。 伝説の動物には全て「エリュマントスの猪」「ケリュネイアの鹿」「ネメアの獅子」などギリシャ神話に登場する獣の名前がついている。 ちなみに「伝説の動物」は英語版だと「Alpha animal」と表記される。猿山の大将や群れのボスなど集団で1番の生物個体を英語では「アルファ」と呼ぶのだが、これはギリシャ文字でアルファが1番目に来ることが由来(*6)。 大幅に上がった自由度 前述のように膨大なサブクエストや広大なマップ探索に加え、今までのシリーズでは禁忌に近かった一般市民の殺害も結構ペナルティが低減された(*7)などからプレイスタイルの幅が大きく広がった。 海賊や盗賊を討伐して回るもよし、野生動物を狩って素材を売りさばいて生きるもよし、軍船や民間船を襲う海賊になるもよし、軍の施設に殴り込み、賞金稼ぎを返り討ちにしたりして賞金首になるもよしと、プレイヤー次第で様々な傭兵ライフが満喫できる。 一般人はむしろ非常に好戦的で、戦闘に巻き込まれると武器を拾ってプレイヤーに襲い掛かってくる。耐久力は低いが倒してもアドレナリンが貯まらない上にガンガン懸賞金がかかっていくので、人口密集地で戦闘になると次々に衛兵や賞金稼ぎが乱入してきて大惨事に陥ることになる。 お使いゲーからの脱却の試み オプションの設定で、マップにクエストマーカーを表示せず、人から聞いた話やクエストログの「○○地方の□□の集落の東側にある△△な地形のそばで~」といったヒントを元に目的地を探すモードに切り替えることができる。 オープンワールドRPGでさんざん言われてきた「マーカーを追いかけるだけのお使い」から抜け出すための新しい試みで、程よい謎解きをしながらクエストを進められる。ついでにギリシャの地名にも詳しくなるかも? これが煩わしいと思う場合は、オプションで従来どおりのマーカーを表示するクエスト進行のままにすることもできる。 秀逸なシナリオ 生き別れた兄弟と大人になってから再会したら敵と味方に分かれていた、という家族間の確執を描く王道的シナリオ。 元の1つの家族に戻ることを目指すもよし、敵として徹底的に対立するもよし、その他の選択もあり自由度が高い。要所や最後の戦いに向けた盛り上げ方も上手い。 メインシナリオの分岐しだいでは、登場人物が仲間や敵対関係になったり死亡したりするが、どのルートも矛盾がほぼ無く快適な物語体験ができる。 本作にスタッフロールつきエンディングは無く、ある食事シーンが事実上のエンディングなのだが、スタッフロールやタイトルコールといった合図がないのでそうと分かりにくい。これまでの選択によってその光景は変わる。 「古代ギリシャ」であることを生かしたシナリオも多い。 現代でも様々な創作物にギリシャ神話の神の名が使われているため、聞き覚えのある神は多いだろうが、サブクエストでは様々な神の性質や逸話について触れてくれる。 民主主義や科学的な医療、哲学などが産まれたのもギリシャで、それらを題材にしたクエストやシナリオもしっかり用意してある。ゲームを楽しむほどに神話や社会の知識を身につけられるかも? 性におおらかなな市民性というのも再現されている。ギリシャ市民は享楽的で男女関係なく性に奔放であったが、本作でもそれが反映されている。 さらには同性愛も同じように自由であり、主人公の2人もサブストーリーなどで同性愛を愛することもある。正に古代の性風俗が味わえる。 シナリオ分岐により、様々な主人公を「ロールプレイ (役割になりきって演じること)」ができる。 サブクエスト中の選択肢でそのシナリオの結末が変わる。そのときの自分の考えに従っても良いし、「この主人公はこういう奴だ」と性格を設定して受け答えし、なりゆきを楽しむことができる。 メインシナリオの分岐は全て会話中の選択肢によるため、ゲームの腕前などと関係なく全てのシナリオを網羅することが出来る点も評価できる。 本作ではオートセーブ・クイックセーブも含めセーブスロットが豊富なので、選択肢の直前にセーブして全ての択を見ることもやりやすい。 ディスカバリーツアー 前作と同じく、戦闘などのゲーム性を排除してフィールド上で古代ギリシャの擬似的な観光・学習が可能なモード。これが無料アップデートで追加されたのは太っ腹と言うほかない。 3Dアクションゲームが苦手な人でもアサクリとはどんなゲームか触ることができるし、ギリシャの知識が無い人はもちろん、歴史好きでもなかなか知らないようなマニアックな点を掘り下げたりしているので、どんな人でも楽しめる。 開発の裏話や、史実とは異なるがゲームを面白くするためにアレンジを加えた点の解説などもあり、本編の後にプレイすると楽しみが増える。 もちろん、広大なオープンワールドを何の障害も無く自由に探索が可能。本編をプレイしなくても、これだけのために買っても良いくらいのボリュームとなっている。 本編ではおいそれとは入れない要塞や砦にも普通に入れる。構造を研究して本編での潜入に活かすこともできるかもしれない 賛否両論点 これは『ASSASSIN S CREED』なのか? 『IV』以降時折『ASSASSIN S CREED』らしくないと言われる作品もあったが、本作は特に言われやすい。おそらく『IV』以来もっともこの議題が再燃したのが本作であろう。 事実、本作はアサシンブレードや教団対騎士団というシナリオの基本構造、ソーシャルステルス要素、殺した相手と対話する暗殺空間シーンなど、シリーズの特徴的な演出がほとんど廃止され、長い付き合いのファンからの賛否は分かれている。 特にシリーズトレードマークのアサシンブレードに至っては、長い期間続いているシリーズの中でも主人公が使うどころか所持することすら無い唯一の作品であるため、世界観上で『ASSASSIN S CREED』らしく無さが目立ってしまっている。主人公はあくまでスパルタの傭兵なのもあってプレイヤーから「スパルタクリード」なんて称されることも…。 また戦闘においても、周囲に衝撃波を飛ばしたりワープをしたり、壁を透過する矢を放つなどいかにもゲーム的なスキルが多数追加されている。しかも強い。 これに関しては第一文明由来の力によるものという理由付けはあるが、過去作で主人公サイドが秘宝の力を使う時にはやむなく追い込まれた状況や敵が用意していたものを逆利用するというシチュエーションがほとんどで、本作のようにゲーム開始当初から積極的に使う作品は存在しなかった。 確かにアクションRPGとしては面白いが、『ASSASSIN S CREED』にこうした超常的な力を使った無双要素は求めていなかったという声もある。 さらに、近接・弓矢の炎・毒付与アビリティなどは敵も普通に使用してくる。 とはいえ、ちゃんとターゲットの身辺調査を進めて殺害するといういかにも暗殺者らしいことをしていたのは初代ぐらいだという意見もある。 『ORIGINS』よりも古い時系列のためアサシン教団関連などは本編では描かれないが、DLC「最初の刃の遺産」では過去のシリーズで言及されていた事件が描かれ、アサシンブレードも登場するため、当初の批判もDLCリリース後は落ち着いてきてはいる。 最終的に本作でカットされたお約束の類は全て次回作『VALHALLA』で復活。また、ワープ攻撃や落下ダメージ無効・暗殺死体の消滅など極端に現実離れしたアビリティは廃止された。 ファンタジー要素 前作でも夢やアニムスのバグといった形でエジプト神話の神や怪物と戦ったり、DLCで葦の原野やドゥアトなど、エジプト神話の死後の世界をかたどった幻影のマップに行けたが、本作ではミノタウロスらギリシャ神話の怪物達がストーリー本編に登場する。 さらに、DLCではハデス(冥府)やエリュシオン(天国)に赴き、神話の神々や本編で死んだ人物と再会することになる。 ただし前作のそれらと違い、きっちりとシリーズの世界観に沿った設定が用意されており、作中で説明されている。 しかし、その描写や説明が小難しかったことから世界観描写を勘違い(*8)する人が多かったらしく、『VALHALLA』ではよりわかりやすく理解しやすいように工夫された。 新たに導入された選択システムだが、そもそもこのシステム自体が『ASSASSIN S CREED』の「遺伝子記憶の追体験」という設定に反しているのではないかという意見がある。 評価点項目の記述の通り、選択肢によって物語の途中展開や関わる人間たちの生死すらある程度変化してしまうのだが、過去の追体験である以上「〇〇年に××の場所で△△が死亡する」といった歴史は決定事項なわけで、そこを状況次第でどうにでも改竄できるのはおかしいのでは?というのが主なもの(*9)。 一応、レイラのアニムスには「時間を超越して世界そのものを改変できる域に到達する可能性はある」という伏線自体は前作で張られている。 さすがに史実上の人物の生死の分岐は避けられている。 だが、期間限定かつそうと分かりにくいイベント故に見ていない人も一定数存在し、本作でシリーズ作に久々に復帰したユーザーなども加えて賛否が分かれることになってしまった。 もちろん伏線を張っているからとは言え『ASSASSIN S CREED』でそのような展開をあまり望んではいなかったというユーザーも存在するが。 他方、プレイヤーが介在する余地のないゲームであれば「一本道ゲー」と揶揄されてしまう場合もあるわけで、なかなか難しいところである。 過去シリーズと設定やシナリオを切り離してゲーム体験だけを見た場合、これらは改良だとみることも十分にできる。 海戦の必要性 シリーズに新たな要素として組み込まれた『III』や海賊が題材だった『IV』は海戦に十分な理由があるが、『ROGUE』の時点で理由付けは弱く、本作でも海シナリオ上の海戦の必要性が薄く、「過去作で人気だった要素なのでなんとなく入れた」感がある。 『IV』の時点でも、「海戦には興味ないしアサクリらしくもない」という意見のユーザーは大勢いた。そういったプレイヤーからは、いい加減海戦よりも他の要素を充実させて欲しいという気持ちが強いだろう。 時代設定的に仕方がないのだが、数十門の大砲をドカドカ撃っていた『III』~『ROGUE』に比べると絵的な迫力に劣るという声も。 もっとも、強化するとえげつない速度で火矢や槍を放つことになるので凄まじい絵面にはなる。 ただしこれらは過去の海戦が導入されていた作品を遊んでいたプレイヤーからの意見が中心で、本作ないし前作から始めたプレイヤーからは疑問の声はあまり聞かれない。 古代ギリシャという舞台設定上、風光明媚なエーゲ海をまたにかけて濃厚なバトルが出来る点を見れば、ゲーム体験のリッチさに寄与している点は疑う余地が無い。 「ポリティカル・コレクトネス (政治的な正しさ)」関連 当シリーズは作中年代における男女の社会的地位や扱いについて、ストーリーの都合や現代における現実世界でのフェミニズム論者への配慮の影響で意図的に史実とは異なる部分が存在する。 これ自体は過去作から行われてきたことだが、シナリオに大きく絡む部分ではなかったりしたため、特に取り沙汰されることは無かった。 本作では中盤で主人公がオリンピックに出場するという展開があり、カサンドラ(女性主人公)でプレイした場合は看過しがたい違和感が生じてしまっている(*10)。主人公選択制を導入したが故の弊害と言える。 もちろん『ASSASSIN S CREED』世界のオリンピックは史実とは別物という解釈できなくもないが。史実どおりなら全裸で出場しないとダメだし。なお、言うまでもなくアレクシオス(男性主人公)を選んだ場合はこの限りではない。 DLC編のストーリーについて + ネタバレ注意 DLC1「最初の刃の遺産」では強制的に異性と恋仲になり、子供を授かる展開になる。 本編のサブクエストでは恋愛するしないも性愛の対象もプレイヤー次第だが、このシナリオでは明確に「異性と交際し子供を設ける」という選択しか用意されてない。 とりわけ同性愛者や性自認のないユーザー(及び主人公がそうした性的指向を持つ人間のロールプレイしていたユーザー)やそうした性的少数者の支援団体がこの点を批判し、ユービーアイソフトは火消しのために謝罪と修正に追い込まれる事態となった。 こうなってしまったのは主人公の遺伝子を受け継ぐ者を作らなくてはいけないという過去作及び次回作以降へ設定上の事情によるものと言える。 しかし、アップデートで入った修正もまさに臭い物に蓋をするような投げやりな対応だったために、なおも批判を招くことになってしまった。 言ってしまえば、特に欧米で活動が盛んになっているポリティカル・コレクトネス陣営に着目され一斉に放火された不運な対象が本作であったわけだが、わざわざ起動時に毎回「信条や性的指向、性別認識など様々な異なる文化的背景を持つチームにより製作されました」という旨のテロップを表示するほどの開発体制でありながら、こういった事態を招いてしまった。 昨今、大規模タイトルであっても主人公を男女選択できるゲームが増えているのはまさに性的少数者への配慮の結果であり、本作もその流れに乗って男女選択と自由な恋愛ができる丁寧な本編シナリオ作りであったのに、その配慮した対象から一斉に攻撃を浴びてしまったことは、何とも皮肉な話である。 また、発売元のユービーアイソフトは自社作品にポリティカル・コレクトネスを積極的に取り入れる傾向があるため、そんな会社がこのDLCを検閲せずにリリースさせてしまったことにも違和感がある。 現代編について 前作と違い、自由にアニムスを出ることはできず、レイラを操作できるのはメインストーリーとDLC2の限られた機会のみ。 アニムスを出るたびにメニュー画面に読み物の追加があるが、見逃すと次の機会まで読めない。 本作の数ヶ月前に発表されたコミック(日本未発売)の後日談的な側面があり、コミックを読んでいないと理解できない部分が多い。 レイラとアラナ以外の登場人物は全員が日本未発売のコミックや小説が初出であり、キャラの掘り下げも無く全員を知っている前提で話が進んでいく。 『SYNDICATE』のデータベースにも一部メンバーが登場しているが、日本版ゲーム本編での詳しい説明は一切無い。 前々作で復活フラグを立てておきながら前作には影も形も無かったジュノーが何時の間にか死んでいる。これは上記のコミックで復活と最期が描かれたため。日本人ユーザーの多くは『BROTHERHOOD』から続く因縁の結末を見ることができなかった。 本編終盤には大きなサプライズが用意されているが、DLC2で描かれるその後の展開は何とも評価しがたいものとなる。また、DLC2のプレイを前提にしているため、未導入だと尻切れトンボ気味になってしまう。 問題点 前作で問題視されていたレベル制の改善がない エリアごとにレベル上限が設定されているが、どの難易度でもプレイヤーレベルの上昇とともに敵レベル下限が上がっていく。 加えてレベルが2~3以上低いとEASY設定ですら戦力差が極めて激しいという点が同じになっているため、レベルが3ほど高いエリアでは敵とはまともに戦えない。 序盤で船が手に入りメインクエストの目的地へ直行できるようになっているので、不自然に迂回させられる感は少ない。 EASYでは敵のレベル下限とプレイヤーレベルの差分を設定するオプションが使用可能で、0,2,4レベル低い分から選択することができるが、難易度NORMAL以上では固定。難易度設定に制限がある実績がないのが救い。 選択が重要というコンセプトだが、選択肢絡みで色々と問題がある この手のゲームにありがちで、実際に選んでみたら予想と異なるニュアンスだったということが多々。どちらの選択肢でもハッピーエンドとは言い難い結末になる場合も。 一部のクエストはフラグ管理が中途半端。あるクエストでは、とある人物を殺害すべきか否かという選択を迫られるが、クエスト開始前にその人物を殺害した場合も選択肢が消えず、後者のルートを選ぶと展開がおかしなことになる。特に壁貫通矢を使っているとそうなる可能性が高い。 しかも、その人物はオープンワールド上に普通に敵として設置されているので、寄り道して砦攻略に励んでいると普通に殺してしまう。 また、ほとんどのクエストアイテムはクエスト受注前から入手可能なことが多い。 これを事前に探索済みだと選択肢が飛ばされるならまだしも、その場合背景が語られずに消化不良なままクエストが完了になってしまう、ということもある。 天秤マーク(嘘)の選択肢を選ぶメリットがあまりに無い。 前作に比べて馬の動きが体感的に悪く感じると言われることがある 恐らく前作に比べマップの起伏が激しく急斜面や人の高さ程度の岩石など「人間では登れるが馬が登りにくい地形やオブジェクト」が増え、エジプトの砂漠のような広い地形が減ったのが原因と思われる。 動物や敵の攻撃を数発喰らっただけで転倒してしまったり、街の近くなど速度が遅くなる場面も多い。 ビューポイント 最初期版はビューポイントが少なく、高速移動箇所が少なかった。 本シリーズは原則的にビューポイント=ファストトラベル地点なので、目的地の近くにFT地点が無いと移動のわずらわしさが大きい。 その後アップデートで各地の船着き場にもファストトラベルができるようになっただけでなく、ビューポイント自体も追加され、ある程度改善された。 とはいえ今でも偏りはあり、特に1か所しかないマリスと3か所しかないマケドニアがあるマップ北西部がアクセスしづらい。 他でも同じ程度しかないエリアもあるが、それらは他からアクセスができたりエリア自体が狭い等であまり気にならない。 対して、上記2エリアはそこそこ広いうえに他のビューポイントからも距離があり、徒歩や馬での長距離移動を余儀なくされる。 マケドニアについては、本作の時代設定から100年後に有名なアレクサンドロス大王が即位し一大帝国を築く伝説の始まりの地だが、本作の時点では弱小都市であり僻地として扱われている(*11)。 またファストトラベルでのロードがほどほど長い。PCで快適にプレイしたいならSSDは必須。 グラフイック 確かに景色は美麗であるが、人物や背景は近くに寄ると3Dモデルが荒れやすく、中身が見えてしまう。 NPC まるで反応が薄く、ただのモブを通り越して草や木としか言えないような動きしかしないことがある。 総評 広大かつ緻密に作られた大地と海、複雑すぎない戦闘システム、プレイヤーに遊びの幅を持たせる要素…とAAAタイトルに求められるポイントは押さえており、様々な賞を受賞しGOTY候補にも選ばれるなど、一般的観点から見れば高評価のゲームである。 前作の舞台であった古代エジプトに比べると古代ギリシアは創作作品の題材になりやすいものの、やはり我々が今を生きる世界から2400年以上前の過去世界を疑似体験し人類史に残る偉人たちと交流できる作品というのは他に例がない唯一無二の作品と言える。 しかし、シリーズが纏っていた神秘的な雰囲気は薄れてしまっており、前作での問題点も改善しきれてなかったりと過去作から通して遊んでいるファンが諸手を挙げて賞賛するかというと疑問符がつく。 DLC編の一件が代表されるとおり外野から政治信条・ジェンダーの議論に巻き込まれる災難もあった。 プレイ体験面に焦点を当てれば、過去作に比べより「ゲームらしく」改良されており、完璧なキーコンフィグやシナリオ分岐の楽しさ、UIの改良、薄めの現代編など過去の『ASSASSIN S CREED』が合わなかったという人ほど勧めやすいという、ある意味シリーズの異端児ともいえるゲーム性を持った作品である。 『ASSASSIN S CREED』という名前にこだわるシリーズファンには気になる点が多いかもしれないが、前作に引き続き「古代世界史RPG」としては良作という評価が妥当であろう。 余談 Switch版は「クラウドゲーム」となっており、オンライン接続できる環境でのみプレイ可能となっている。 これは、コントローラの操作をサーバに送り、その結果の映像だけがサーバから送られてくるというもの。 クラウドゲームとしては遅延は少な目で、携帯モードでも遊べる。 通信速度さえ確保できれば、他のコンソールより3D描画能力に劣るSwitchでも、最新鋭PC並みのグラフィックでプレイできる。 ソフトとしては通信して映像を写すだけなので50MBと軽い。 最初の20分は無料で、あとは8400円で730日間(丸々2年)利用できる利用券を買う。この形式でしか購入できず利用券のセールは行われたことがないため他機種版に比べ割高になりやすい。 その他、PC・CS機を所持していない場合は選択肢となるし、ソフトが手元で動いていないという現代ならではの不思議な体験をしたい新しい物好きにもオススメできる。 + Switch版とPS4/One版の比較動画 企画段階では女性主人公のみの予定だったが、この件に関してユービーアイソフトの上層部から「主人公が男性でなければ売れない」との横やりが入りやむなく選択制にされたことが2020年度のユービーアイソフトに関する内部告発の一環として明らかになっている。 その一方で、発売から数か月後の時の公式発表によると全プレイヤーの3分の2のユーザーは男性主人公でプレイしていたことが報告されている。 この3分の2のユーザーが仮に女性主人公しか選択肢がないのであれば買わなかった、というほどの強烈な拘りを持っているとは思えないが、『ASSASSIN S CREED』に関しては男性としてプレイしたいという要望の方が多いのは事実として存在すると言える。 もちろん残りの3分の1のユーザーはカサンドラでプレイしたのもまた事実ではある。上層部と開発者としては製品版の仕様は双方にとって妥協点止まりだったのかもしれない。 結果的に言うと、どちらか一方にこだわらず選択の幅を与えた製品版の形が最も理想的な形だったと言えるだろう。 しかし、2021年12月14日の無料アップデートで追加された下記『VALHALLA』とのクロスオーバーにて、本作の主人公はカサンドラが正史であることが確定してしまった。 同時配信の『VALHALLA』側におけるクロスオーバーでも本作の主人公はカサンドラとして扱われているため、発売から3年経ってシリーズコラボを行うにあたり、改めて企画当初の女性主人公ということを正式化せざるを得なかったと言えるだろう。 2023年11月16日に発売された歴代主人公を操作できるVR作品『ASSASSIN S CREED NEXUS VR』でも、本作の主人公はカサンドラという扱いになっている。 2021年12月に大手ニュースサイト『ねとらぼ調査隊』で行われた「アサシン クリードシリーズで一番好きなのは?」というアンケートにおいて本作が1位に選ばれた。ランキングはこちら。 その後の展開 2020年11月にシリーズ最新作『ASSASSIN S CREED VALHALLA』がPS5/XSX/PS4/One/Winで発売された。9世紀の北欧に舞台に、新たな定住の地を求めヴァイキングである主人公・エイヴォルがイングランドへと民を導く。 システム面ではアクションRPGの体裁こそ変わらないがレベルが装備含むパラメータに関わらなくなり、スキルポイントでのステータスアップが主体になるなど、思い切った変更がされている。 また、次世代機であるPS5/XSXのローンチタイトルでもあり、旧世代機版は無料アップグレードに対応している。ゲームエンジンも初代のScimitarから数えて5代目になる「Ubisoft Anvil」が初採用された。 ただし、日本語版は表現規制により流血描写が一切無かったため、発売時点での評価はかなり低かった。ゴタゴタがあったものの、現在はアップデートで再導入されている。 なお、この『VALHALLA』はユービーアイソフト史上2番目に大きな利益を上げていることが公式で発表されている(参照)。 2021年7月にシリーズの次作となる『ASSASSIN S CREED INFINITY』の開発が発表された。発表時点での対応機種及び発売時期は不明。 『INFINITY』はシリーズの開発を担ってきたユービーアイソフトのモントリオール・スタジオとケベック・スタジオでの共同開発となる。 また、シリーズ初となる継続的に開発が続けられるライブサービスのオンラインプラットフォームを採用、時間と共に進化する息の長いタイトルになるとのこと。 さらに、これまでは作品ごとに舞台となる時代設定が決まっていたが、『INFINITY』では1つではなく複数の時代が舞台となることも明らかとなっている。 その後、2022年9月に『INFINITY』が1本のゲームではなく様々な異なる体験を繋げる次世代の巨大プロジェクトであることが明かされた。 同時に、その第1弾として日本を舞台とした次世代のオープンワールドアクションRPG『ASSASSIN S CREED CODENAME RED (仮称)』を含む3本が発表された。 2022年9月にシリーズ最新作『ASSASSIN S CREED MIRAGE』が発表された。『VALHALLA』から20年前のバグダッドを舞台とした、シリーズの原点回帰となるアクションアドベンチャーである模様。 対応機種はPS5/XSX/PS4/One/Winで、2023年10月5日に発売された。